一知半解

大学生の徒然なるままのブログ

AKB48と日本語

AKB48は非常に有名ですよね?僕の高校でクラスが一緒の隣の席の男の子は、Kチームの下敷きを持ってきていました。すごい気持ち悪いですね。


ヒット曲の1つに「恋するフォーチュンクッキー」があります。出だしはこうなっています


あなたのことが好きなのに、
私にまるで興味ない


実はこれ、文法的に何かがおかしいのにお気づきでしょうか??



このような出だしで始まるのがこの本です。

日本語が世界を平和にするこれだけの理由

日本語が世界を平和にするこれだけの理由

全体的には日本語と英語の表現の違いについて、具体例を挙げて簡単にまとめられています。


僕が印象的に思った所を紹介したいと思います。


まず、日本とカナダの地名の付け方の違いに着目されています。


カナダでは駅の名前なら「ジャン・タロン」や「アンリ・ブーラッサ」観光名所として有名なロッキー山脈の中にある美しい湖「レイク・ルイーズ」などは全て人名がつけられているそうです。



翻って日本では、地名に人名がつくことはあるでしょうか…?浦賀にペリー駅なんてないですよね(えっ)
山手線も人名がつけられた駅はなさそうですね・・・




また川端康成の雪国という小説についても言及されています。冒頭部分は、「国境の長いトンネルを抜けると、雪国であった」ですよね。これの英語翻訳を英語話者の人に対して情景を描いてもらったところ、全員が上方から見下ろしたアングルからトンネルを描いていたといいます。


日本語だと、汽車の中から見ているイメージではないでしょうか?なぜこんな違いが生まれるのでしょうか?


これは視点の違いだと言います。
日本語では話し手と聞き手が一緒に物事を見る、共視、が行われているため主人公が見ている景色と読者の考えている情景が溶け合い、重なり合うそうです。
英語では、話し手でさえも自分を上空から見ているために、上方から見下ろしたアングルになったのだと思います。これはキリスト教の神との関係が大きな理由だと思います。



日本語は話し手と聞き手が一緒に山や植物などの自然を一緒に見て、「おはようございます」や「寒いね」などと話して共感しあうのに最適だと言います。



大和言葉の本とかも最近出てるので、空気と水の次ぐらいに大切な日本語をもっと大切にしていきたいですね。シェイシェイ。


今を生きる